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福島町 川濯神社敬神婦人講 新年祭 2011年

昨年同様寒中みそぎの海中沐浴終了後、福島町に向い川濯神社の敬神婦人講の取材をするのも、3年目になりました。もう月日が経過するのは早いですね。このお祭りも3年目になるようです。
1月15日は、女正月と言って女性を労う為のお祭りであります。もちろん会場にいたのは女性であります。
元旦から料理をこしらえたり、来客のお世話から男性の為に働いていた女性のお正月ということで、毎年行われている行事であります。ここだけではなく、知内町にもこのような風習があります。

福島大神宮
福島大神宮

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祭礼が行われ、鎮釜湯立の神事も行われました。

楽人
鎮釜湯立式

鎮釜湯立式とは、鎮火祭という火を鎮める神事であります。釜でお湯を焚きホムスビノ神とミズハノメノ神をお祭りし、火(霊)を祓い清め、釜に向かい神歌を奏で鎮釜・鎮火を行います。また、湯笹で四方を拝し祓い清め除災招福を修します。また、この笹湯は祓われて外症状を治し、飲んで内症状を良くすると言われております。作物・漁獲量の吉凶を占う神事であり、松前神楽三十三座の中に十二座入っている神事であります。

鎮釜湯立式
鎮釜湯立式

湯立が終わると、笹湯をいただきます。湯の中に笹を入れた上に、御神酒を入れて笹湯として飲みます。
何度もいただいていますが、その場所により御神酒の量で味が変わります。

笹湯を飲む
笹湯をいただく

松前神楽の舞楽が披露されます。今回行われた神楽舞いは、祝詞舞(のりとまい)、福田舞(ふくだまい)、鈴上舞(すずあげまい)、三番叟(さんばそう)、神遊舞(かんあそびまい)、八乙女舞(やおとめまい)、注連祓舞(しめはらいまい)、十二の手獅子舞・五方、佐々良(じゅうにのてししまい・五方、ささら)の8座が行われました。

祝詞舞(のりとまい)、幣帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)とも云います。
その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いであります。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いであります。

祝詞舞
祝詞舞(のりとまい)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いであります。

福田舞
福田舞(ふくだまい)

鈴上げ(すずあげ)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云います。
天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いであります。

鈴上舞
鈴上舞(すずあげまい)

三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いであります。

三番叟
三番叟(さんばそう)

神遊舞(かんあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞であります。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。

神遊舞01
神遊舞(かんあそびまい)

神遊舞02
神遊舞(かんあそびまい)

八乙女舞(やおとめまい)は、女性二人が白衣、 緋袴、 千早を着し、 扇を持って舞います。 松前神楽は本来男性の舞で、 この舞は後代にいたって創造されたものと考えられます。

八乙女舞
八乙女舞(やおとめまい)

ここで、餅撒きが行われました。神社のお持ちは縁起がいい餅であります。

餅撒き
餅撒き

注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)とも云います。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞われる舞いであります。

注連祓舞
注連祓舞(しめはらいまい)

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。

十二の手獅子舞・五方
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

十二の手獅子舞・五方02
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

コミカルな楽に変わり猿田彦が登場し、暴猛な大獣獅子を手玉にとって遊び戯れ、平和な世の中を招く悪魔降伏の舞いであります。

佐々良
十二の手獅子舞・佐々良(じゅうにのてししまい・ささら)

大いに松前神楽で盛り上がりました。1座終わることに「よーそろー」も上がり、本当に福島町は、松前神楽に理解のある町であります。
毎年、ここで出されるのは「おしるこ」であります。とても美味しくいただきました。いつも福島大神宮で直会(なおらい)でいただく料理が美味しく、味良し、神楽が良いと来れば行かない訳がない程です。

おしるこ
おしるこ

いつも美味しい料理をこしらえてもらう、川濯神社敬神婦人講の皆様には、感謝申し上げます。
ちなみにいただいた、お稲荷さんも絶品でありました。


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テーマ : 祭り/イベント
ジャンル : 写真

tag : 北海道 松前神楽 福島町 鎮釜湯立式 神事 神楽 敬神婦人講

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ダイジェスト

動画、ダイジェストが短時間でよくまとまっていて、わかりやすいです。八乙女舞は初めて見ました。

Re: ダイジェスト

不名誉.com さん

ダイジェストで少しだけお見せしましたが、全てを見せてしまうと、実演を見ない人もいるので、1番いいのは生ですので、体感して欲しいです。
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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