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福島町 白符大神宮新年祭 2011年

正月2日目は、福島町白符大神宮での新年祭であります。前回の取材は、2009年でありまして2年ぶりであります。

白符大神宮とは、いろいろと取材をさせてもらい結構長く取材させてもらっています。ここは、郷土芸能の荒馬踊りがあり、郷土芸能と松前神楽の取材が出来るので私にも都合良かったです。正月は、荒馬踊りは出ませんが、この土地の人柄にも心地が良く、これだけ取材が続くと、「いつも来ている人」として認識させてもらい、声をかけてもらっています。感謝であります。

門祓いが行われてから新年祭となります。門祓いの到着するのを同時に神社に到着しました。

白符大神宮
白符大神宮拝殿

新年祭では、鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)が行われました。
鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)とは、鎮火祭という火を鎮める神事であります。釜でお湯を焚きホムスビノ神とミズハノメノ神をお祭りし、火(霊)を祓い清め、釜に向かい神歌を奏で鎮釜・鎮火を行います。また、湯笹で四方を拝し祓い清め除災招福を修します。また、この笹湯は祓われて外症状を治し、飲んで内症状を良くすると言われております。作物・漁獲量の吉凶を占う神事であり、松前神楽三十三座の中に十二座入っている神事であります。

鎮釜湯立式
鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)

 
行われた神楽舞いは、祝詞舞(のりとまい)、福田舞(ふくだまい)、神遊舞(かんあそびまい)、荒馬舞(あらうままい)、八乙女舞(やおとめまい)、注連祓舞(しめはらいまい)、十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)の7座が行われました。

祝詞舞(のりとまい)、幣帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)とも云います。
その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いであります。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いであります。

松前神楽・祝詞舞
祝詞舞(のりとまい)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いであります。

松前神楽・福田舞
福田舞(ふくだまい)

神遊舞(かんあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞であります。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。

松前神楽・神遊舞
神遊舞(かんあそびまい)

荒馬舞(あらうままい)を演ずるのは、今日が初めて披露されます。福田舞と同じ子であります。神楽修練をし、確実に自分の物にしている様で頼もしい舞人であります。
荒馬舞(あらうままい)、松前遊(まつまえあそび)、正前遊舞(しょうぜんあそびまい)とも云います。城内神楽の神楽修行の際に、たまたま藩主の機嫌が悪くこれを直さんと考え馬が好きな藩主の為に、馬術の様子を即興的に創り演舞したところ大変喜び、機嫌を直したと云います。

松前神楽・荒馬舞
荒馬舞(あらうままい)

八乙女舞(やおとめまい)は、女性二人が白衣、 緋袴、 千早を着し、 扇を持って舞います。 松前神楽は本来男性の舞で、 この舞は後代にいたって創造されたものと考えられます。

松前神楽・八乙女舞
八乙女舞(やおとめまい)

注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)とも云います。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞われる舞いであります。

松前神楽・注連祓舞
注連祓舞(しめはらいまい)

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。

松前神楽・十二の手獅子舞
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

神楽が1座終わるごとに、

よーそろー

の掛け声が上がり、神楽が盛り上がってくるのは福島町だけのいい風習であるます。他の土地では、掛け声はなくただの拍手であります。檜山方面では、「よーよー」という掛け声がありますが、あまり定着はされていません。
これだけ定着させるのは、神楽に対しての理解があったと思われます。

連日の神楽取材でありますが、行けるうちに訪問させてもらおうと思います。元旦から3日まで、松前神楽を見られるのは幸せであります。明日は、上ノ国八幡宮の門祓と初神楽祭を取材します。

 

テーマ : 祭り/イベント
ジャンル : 写真

tag : 北海道 神楽 福島町 松前神楽 白符大神宮 鎮釜湯立式

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幸先の良い

 元旦から連続神楽、今年は幸先の良いスタートですね。

Re: 幸先の良い

不名誉.comさん
3日目までになりそうです。それから動きが鈍くなります。
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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