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2011年元旦 松前町清部地区 清部八幡神社 門祓い・神楽披露

謹賀新年
新年あけましておめでとうございます!
今年も「良き候・松前神楽」よろしくお願いします。


今年も松前町清部地区で行われた門払い・松前神楽の奉納を取材からスタートとなりました。
昨年の悪天候とは、変わり晴天であります。とても歩き易い、いいスタートです。

初日の出は、水平線に雲が出ていまして、少々あがるまで時間がかかりましたが、立派な日の出を見つつ、松前町清部まで車を走らせました。

午前8時から門払い開始されました。

松前町清部八幡神社前
清部八幡神社前

今年の松前町清部は、雪が少なくのですが、所々雪が凍っていて滑りやすくなっていました。北斗市・函館市は、先週に降った大雪がまだ残っていますので、松前町の雪の少なさには少々驚きましたが、風の強い土地であるのであまり雪が積もる事はないということであります。

門払い行列
門払い行列

鳥居を潜る行列
鳥居を潜る行列

門祓い風景をビデオでも撮影したのを公開します。雰囲気でも感じて下さい。



 
門祓いは、清部地区を練り歩き祓い清める神事であります。笛、太鼓の音色を聞いた近所の方々が、行列にお米等を持って出て来てくれます。

清部の人達
清部の人達

行列の太鼓は、リアカーではなく背負って行進します。太鼓を背負っての行列は、私の見た中ではこの清部地区だけだと思われます。

行列の楽人
行列の楽人

獅子は、祓い清められた玄関先で獅子の口を開け、尾っぽを回して祓い清めます。

行列・獅子
門祓いの獅子

神社に戻る行列
神社に戻る行列

昨年にも掲載しましたが、清部地区で行われている松前神楽の解説です。
祭神等は、昨年の記事をご参照下さい。

清部で伝承されている松前神楽は12座である。

・祝詞舞
・福田舞
・庭散米舞
・兵法舞
・山神舞
・鈴上舞
・三番叟舞
・千歳舞
・翁舞
・神遊舞
・四箇散米舞
・十二の手獅子舞(五方舞 柱固め舞 面足獅子舞)


荒馬舞(あらうままい)や、注連祓舞(しめはらいまい)、鬼形舞(きがたまい)、獅子舞でも、御稜威舞(みいつまい)や獅子の鈴上げ、等は伝承されていない。話を聞くと、この12座だけの伝承であるとのことであった。

楽(がく)に関しては、各保存会にある楽(がく)では無く、単調な楽であり、函館・松前・福島の松前神楽を見ている方には全く異なる楽(がく)と思われる。各舞いの要所を押さえた楽(がく)であると思われる。

鈴上舞(すずあげまい)、面もので三番叟(さんばそう)、翁舞(おきなまい)、千歳舞(せんざいまい)、獅子の柱固め以外は行われました。いっそうに笛吹きの後継者がいなく、笛の担い手が足りていません。近隣にお住まいの方がやってみたいと思われる方がいれば、お知らせ願いたいです。責任者をご紹介致します。

神楽披露には、近所の人達が神楽を見に神社まで来ています。正月にこのような神楽が行われるのは、南北海道でも少ないので貴重な場所であります。今の時代になり、とても贅沢な風習であります。
最近思うのですが、このような貴重な風習があるのは心の贅沢であります。もっとこのような神楽を見て欲しいと願うばかりであります。これを見ずして正月も感じられなかった当時の光景が見えるようであります。

榊舞(さかきまい)、幣帛舞(みてくらまい)、祝詞舞(のりとまい)とも云います。
その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いであります。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いであります。

松前神楽披露・榊舞榊舞・祝詞舞
榊舞(さかきまい)

福田舞は、2回行われました。新しく習得した子供のお披露目の場であります。

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いであります。

福田舞
福田舞(ふくだまい)

福田舞
福田舞(ふくだまい)

二羽散米舞(にわさごまい)、庭散米とも書き、鳥名子舞(とりなごまい)とも云います。
鶏は天の岩戸開きに暗黒の世より光明の時を告げ、世の始まりに地を踏み固めた瑞鳥であるとされています。雌雄二羽の鳥形の冠を頭に冠し、羽根には雄は瑞雲つまり天を表し、雌は海の波を形どり地を表して、雌雄親しみ和合して、世の中が平和である様を表し、神の恵みの米をまき散らし、千五百秋の瑞穂の国の五穀豊穣を祝う舞いであります。

庭散米舞
庭散米舞(にわさごまい)

兵法舞(へいほうまい)は、松前藩の武威を及ぼし天下泰平を祈願する舞いです。最後に勝利した藩主が、敵の武器であった長刀を取り歓喜して一人にて舞います。北海道の歴史を表現した舞いであります。

兵法舞
兵法舞(へいほうまい)

兵法舞2
兵法舞(へいほうまい)

山神(さんじん)舞は、奥山の榊葉を持ち山神を表し、海鳥のしぐさを真似て山神にご覧になってもらい、おなぐさめ申し上げるというものであります。

山神舞
山神(さんじん)舞

神遊舞(かんあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞であります。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。

神遊舞
神遊舞(かんあそびまい)

神遊舞2
神遊舞(かんあそびまい)

四箇散米舞(しかさごまい)、三品舞、三種舞とも云います。
この舞はお目出度い時、新鳥居や新社務所が建てた等のその神社で、お目出度い時に行われる舞いであります。これは、南北海道だけの風習であるので、道南で見られるのは貴重であります。
最初が、折敷の手(四角のマスのようなものを持つ)で、次は、弓、剣、太刀つ続き、最後は3人で太刀を組んで行われる舞いであります。

四箇散米舞
四箇散米舞(しかさごまい)

四箇散米舞2
四箇散米舞(しかさごまい)

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。

十二の手獅子舞・五方
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

コミカルな楽に変わり猿田彦が登場し、暴猛な大獣獅子を手玉にとって遊び戯れ、平和な世の中を招く悪魔降伏の舞いであります。本来、相撲とったりはしません。

十二の手獅子舞・面足獅子
十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もくたりしし)

十二の手獅子舞・面足獅子2
十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もくたりしし)

天気も良く、道路も走り易く、いつも苦労して清部にやってきていました。今回は楽させてもらいました。
元旦早々、目出たい松前神楽が見られるのは幸せであります。清部まで来ていつもいい神楽を見せてもらえます。人数の関係で、正月でしか座数の多い神楽を見ることが出来ませんが、たまにこのような行事を見てみるのもいいと思われますので、松前町清部まで足を運んでみて、神楽をご覧になってみてはいかがでしょうか?

明日(2日)には、招待神楽が1件行われるようでありますが、今回は2日目の招待神楽の取材をせず、福島町・白符大神宮の門祓い・神楽奉納を取材します。

 

テーマ : 祭り/イベント
ジャンル : 写真

tag : 北海道 松前町 清部 神事 松前神楽 門祓い

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 お疲れ様でした。

 今回、清部の元日神事に初めて同行させてもらいました。面白かったですね。地域の方々といろいろ話を聞けたことが、財産となります。

Re:  お疲れ様でした。

不名誉.comさん
地方の方は、いろいろと地元の情報を教えてくれます。感謝でありますね。
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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