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松前町 観光客の皆様の松前神楽

5月2日(日)
松前町で、松前郷土芸能大会を見た後に、更なる郷土芸能が行なわれた。
福島町松前神楽保存会による松前神楽が、松前町の日本庭園で行なわれた。たまたま日本庭園にいらっしゃった人にとっては、意外なイベントだったろう。

やはり松前町で行なわれる松前神楽はいいものである。松前神楽の聖地と言っても過言ではない所なのだから、この場で松前神楽保存会・4ブロックの神楽を見ることは、歴史的にも有意義なことであると思われる。
松前神楽は、第6代藩主・矩広公が自ら祭主となり、周辺の神職を集めて城内神楽として定期的に手合わせをした神楽であるので、松前町で行なわれることは意味があると思うし、現在でも渡島・檜山地区の神職が集まり、神楽の手合わせをして欲しいと思うのである。

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福島町松前神楽保存会

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松前町内のお祭りで行なわれているのは、4ブロックあるうちの「松前ブロック連合会」のメンバーが主に行なわれている地域であるので、他のブロックが行うことは、合同のイベントでもなければ行なわれることはほとんどないと言ってもいいだろう。このような機会があるのは、非常にいいことだと思われる。機会があって見れば舞いや楽の違いを感じられて、松前神楽に興味をもってもらえるだろうと思うのだが・・・

北海道以外でも神楽は当然あるのだが、有名な所で石見神楽や岩戸神楽がある。どこも人気があり、盛んな地域である。神楽を行なう民間の団体が行ない、神楽を盛り上げているのだろう。理想では、松前神楽もこうなっていかなければならないだろうと思うのだが。

さて今回は、旅行会社のツアーのお客様にお見せする神楽である。松前の日本庭園で2ステージ行なわれた。
行なわれた神楽舞は、鈴上げ(すずあげ)舞、荒馬舞(あらうままい)、福田舞(ふくだまい)、神遊舞(かんあそびまい)である。道内の観光客の方々であろうと思われるが、北海道でもこのような日本を感じる神楽を体験していただけたと思われる。

鈴上げ(すずあげ)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云う。
天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いである。

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上2枚 鈴上げ(すずあげ)舞

荒馬舞(あらうままい)、松前遊(まつまえあそび)、正前遊舞(しょうぜんあそびまい)ともいう。城内神楽の神楽修行の際に、たまたま藩主の機嫌が悪くこれを直さんと考え馬が好きな藩主の為に、馬術の様子を即興的に創り演舞したところ大変喜び、機嫌を直したという。

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上2枚 荒馬舞(あらうままい)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云う。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云う。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いである。

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上2枚 福田舞(ふくだまい)

神遊舞(かみあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)ともいう。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞である。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられている。

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神遊舞(かみあそびまい)

2ステージ目に行なわれた神楽舞は、鈴上げ舞(すずあげまい)、山神(さんじん)、八乙女舞(やおとめまい)、十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)が行なわれた。

鈴上げ(すずあげ)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云う。
天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いである。

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鈴上げ(すずあげ)

山神(さんじん)は、奥山の榊葉を持ち山神を表し、海鳥のしぐさを真似て山神にご覧になってもらい、おなぐさめ申し上げるというもの。

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山神舞(さんじんまい)

八乙女舞(やおとめまい)は、女性二人が白衣、 緋袴、 千早を着し、 扇を持って舞う。 松前神楽は本来男性の舞で、 この舞は後代にいたって創造されたものと考えられる。 現在は、福島町松前神楽保存会のみで行なわれている舞いである。

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上2枚 八乙女舞(やおとめまい)

十二回手が変わるので、十二の手獅子舞と言われる云われている。1年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのである。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表している。

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十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

雨が落ちてきそうな天候であったが、なんとか天気は保ってくれたようだ。「よーそろー」の掛け声と、大きな拍手をいただけたいい神楽奉奏であったと思われる。福島町であっても函館であっても、2.3年に一度、この松前城の近くで松前神楽が雰囲気良く行なわれるようになって欲しいと願いつつ、北海道内はもちろんのこと、特に近郊の人達に松前神楽を一度鑑賞して欲しいと願わずにはいられない。

よーそろー

テーマ : お祭り&行事
ジャンル : 地域情報

tag : 北海道 郷土芸能 松前神楽 神事 神楽

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ツァーにも

 合同の神楽ですか。豪華ですね。ツァーにも組み込まれているとは。多くの人達に広く神楽を知ってもらい、伝統を継承していってもらいたいと思います。
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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