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福島町 川濯神社敬神婦人講 新年祭

今年も福島町・福島大神宮で行われる、川濯(かわそ)神社敬神婦人講の新年会を取材させてもらう。

昨年同様に、寒中みそぎの海中みそぎの取材(1月15日)を終了後に、急いで福島町に向かう。海中みそぎのあとの神事もあるのだが、福島の神楽を見るのは今年初めて見れるので、今年も行くことにした。

川濯神社は、福島大神宮境内にある。祭神は下記の通り。

川濯神社(かわそじんじゃ)(合殿)稲荷神社 伊弉諾尊(いざなぎのみこと) 伊弉册尊(いざなぎのみこと) 瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)(合殿)宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)

北海道神社庁より引用

正月も終わり忙しかったこの期間、女性を労うための祭りであり、出席者は全て女性である。このような風習があるのは、隣の町・知内町の雷公神社でも「おっぱい祭り」として行われている。
新年会は、福島大神宮社務所で行われる。昨年もそうであったが、神事を行い、松前神楽奉納ということで、鎮釜湯立式から入る。

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上2枚 鎮釜湯立式

しばらく、鎮釜湯立式の正式なことがわからなったが、福島大神宮と白符大神宮(どちらも福島町内)で行われた鎮釜湯立式での説明で聞いたことがあり、他では聞かれない解説であって今回あらためて教えてもらった。正式な意味を知ると、そういう意味だったのかと勉強になる。

鎮釜湯立式とは、鎮火祭という火を鎮める神事である。釜でお湯を焚きホムスビノ神とミズハノメノ神をお祭りし、火(霊)を祓い清め、釜に向かい神歌を奏で鎮釜・鎮火を行う。また、湯笹で四方を拝し祓い清め除災招福を修する。また、この笹湯は祓われて外症状を治し、飲んで内症状を良くすると言われております。作物・漁獲量の吉凶を占う神事であり、松前神楽三十三座の中に十二座入っている神事である。

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鎮釜湯立式

今回、奏上された松前神楽は、先に紹介した鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)、祝詞舞(のりとまい)、福田舞(ふくだまい)、山神(さんじん)、神遊舞(かんあそびまい)、荒馬舞(あらうままい)、八乙女舞(やおとめまい)、注連祓舞(しめはらいまい)、十二の手獅子舞・五方・佐々良(じゅうにのてししまい・ごほう・ささら)の9座である。

祝詞舞(のりとまい)、弊帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)ともいう。
その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという。神職の神明奉仕の姿を表した舞いである。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いである。

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祝詞舞(のりとまい)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云う。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云う。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いである。

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福田舞(ふくだまい)

山神舞(さんじんまい)は、奥山の榊葉を持ち山神を表し、おなぐさめ申し上げるというものである。

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山神(さんじん)

神遊舞(かみあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)ともいう。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞である。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられている。

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神遊舞(かみあそびまい)

荒馬舞(あらうままい)、松前遊(まつまえあそび)、正前遊舞(しょうぜんあそびまい)ともいう。城内神楽神楽修行の際に、たまたま藩主の機嫌が悪くこれを直さんと考え馬が好きな藩主の為に、馬術の様子を即興的に創り演舞したところ大変喜び、機嫌を直したという。

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荒馬舞(あらうままい)

八乙女舞(やおとめまい)は、女性二人が白衣、 緋袴、 千早を着し、 扇を持って舞う。 松前神楽は本来男性の舞で、 この舞は後代にいたって創造されたものと考えられる。 この舞いが行われるのは、ここだけであろう。

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上2枚・八乙女舞(やおとめまい)

八乙女舞終了後、餅撒きが行われた。2人の巫女さんから、餅が撒かれ会場を沸かしていた。

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餅撒き

注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)ともいう。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞う。

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注連祓舞(しめはらいまい)

十二回手が変わるので、十二の手獅子舞と言われる云われている。1年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのである。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表している。

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上2枚・十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

十二の手獅子舞・佐々良(じゅうにのてししまい・ささら)、面足獅子(もくたりしし)ともいう。
コミカルな楽に変わり猿田彦が登場し、暴猛な大獣獅子を手玉にとって遊び戯れ、平和な世の中を招く悪魔降伏の舞いである。ここでは、誇張した道化はしないし、絶対に相撲とったりもしない。安心して見られる。

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十二の手獅子舞・佐々良(じゅうにのてししまい・ささら)

神楽舞が終わるたびに、「よーそろー」の声もかかり、この場に来た女性の方々も、楽しんで神楽を見ていたようである。
本日は、午前からみそぎの神事と、午後からは福島町松前神楽と、伝統の神事を見られて充実した1日だった。
女性を労う神事というのは珍しいし、昔から行われて来た行事であることも受けとめて、これからも続けてもらいたいと感じられた。

テーマ : お祭り&行事
ジャンル : 地域情報

tag : 北海道 松前神楽 福島町 鎮釜湯立式 神事 神楽

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珍しい

 へぇー珍しいですね。男子禁制とまではいかないまでも、出席者が全員女性とは、、
でも、女性のみなさんに、陰に陽にと支えられていることを忘れてはならないと思います。
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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