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福島町 yousoro福島かがり火神楽

福島町で毎年行われている、現代音楽と松前神楽のコラボレーションの「かがり火コンサート」が行われた。前回から現代音楽は行われず、今回から「松前神楽」だけ行われることになった。現代音楽も良かったが、私個人としては、「松前神楽」だけ行われるようになったのは大変嬉しい。

天候は、午前中から曇天から雨を繰り返す悪天候であり、境内にある土俵で行われる予定が社務所内で行われるだろうと、福島町まで車を進める。
会場は、神殿で行われるということで、雨のおかげで本来行われる場所で松前神楽が見られるのは、逆にラッキーだったと言えよう。

神殿を見ると、お釜がセットされていたのを見ると、鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)から行われるというので、これは本格的に松前神楽が行われると思わざるを得ない。

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神楽始(かぐらそめ)

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鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)・湯立

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鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)・湯上

神楽始(かぐらそめ)から始まり、鎮釜湯立式に入り、湯が沸く釜の中に笹を入れ、釜の様子を見る。鎮火祭と行われ、福島町内の火災を起きないように祈祷する神事である。ここで使用したお湯に日本酒を入れ、笹湯として観客にふるまわれた。

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今日行われた松前神楽は、鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)、祝詞舞(のりとまい)、福田舞(ふくだまい)、鈴上舞(すずあげまい)、庭散米舞(にわさごまい)、荒馬舞(あらうままい)、兵法舞(へいほうまい)、三番叟舞(さんばそうまい)、山神舞(さんじんまい)、神遊舞(かんあそびまい)、八乙女舞(やおとめまい)、注連祓舞(しめはらいまい)、獅子舞(五方・面足獅子)が行われた。

祝詞舞(のりとまい)、弊帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)、ともいう。
その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという。神職の神明奉仕の姿を表した舞いである。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いである。

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祝詞舞(幣帛舞・榊舞ともいう)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)ともいう。御幣を左右の手に持ち、四方四隅を祓い清める舞いである。これは田畑を踏み固め、干ばつ、暴風、水害、害虫の災いを除き五穀豊穣を祈願する舞いである。

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福田舞(ふくだまい)

久々に男性が舞う、「鈴上」を見させてもらった。男性が舞ってもゆったりとした優雅な舞いである。
鈴上(すずあげ)、乙女舞(おとめまい)、巫女舞(みこまい)ともいう。十歳未満の少女が舞うので乙女舞、巫女舞ともいう。鈴と扇を持ち舞うので、松前神楽の中で最も優雅な舞いである。たびたび、鈴を上下に上げ下げするので「鈴上げ」といい、天女が天降る様を表した舞いである。

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鈴上

二羽散米舞(にわさごまい)、庭散米舞(にわさごまい)、鳥名子舞(とりなごまい)ともいう。鶏は天の岩戸開きに暗黒の世より光明の時を告げ、世の始まりに地を踏み固めた瑞鳥で、雄は羽に瑞雲(天)を表し、雌は羽に海の波(地)を形どった鳥兜を冠し、雄雌(陰陽)相睦び親しみ和合して、平和なさまを表し、神の恵の米をまき散らし千五百秋の瑞穂の国の五穀豊穣を祝って舞う二人舞い。

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庭散米舞(にわさごまい)

荒馬舞(あらうままい)、松前遊(まつまえあそび)、正前遊舞(しょうぜんあそびまい)ともいう。城内神楽の神楽修行の際に、たまたま藩主の機嫌が悪くこれを直さんと考え馬が好きな藩主の為に、馬術の様子を即興的に創り演舞したところ大変喜び、機嫌を直したという。

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荒馬舞

兵法舞(へいほうまい)は、松前藩の武威を及ぼし天下泰平を祈願する舞い。最後に勝利した藩主が、敵の武器であった長刀を取り歓喜して一人にて舞う。

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兵法舞

三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いである。

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三番叟

奥山の榊葉を持ち山神を表し、海鳥のしぐさを真似て山神にご覧になってもらい、おなぐさめ申し上げるというもの。

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山神

神遊舞(かみあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)ともいう。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞である。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられている。

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神遊舞

八乙女舞(やおとめまい)は、神に仕える神子乙女の祝福の稚児舞で少女二人で舞うものである。
今回から小学5年生の女の子が舞う、「八乙女舞」である。今回がデビューだそうで、豊岡姫の神の八乙女を舞いで表現した。

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八乙女舞

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八乙女舞

注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)ともいう。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞う。
本殿で初めて見るのが、「注連祓舞(しめはらいまい)」である。注連祓舞(しめはらいまい)を見たのは、白符大神宮だけで、福島大神宮では見たことがなかった。いつ見ても息を呑む舞いである。第17代宮司になって1年で、これだけの注連祓舞(しめはらいまい)を見せてもらえたのは嬉しい。

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注連祓舞

十二回手が変わるので、十二の手獅子舞と言われる云われている。1年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのである。
五方とは、東西南北と正中を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表している。

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獅子舞(五方)

コミカルな楽に変わり猿田彦が登場し、暴猛な大獣獅子を手玉にとって遊び戯れ、平和な世の中を招く悪魔降伏の舞いである。相撲とったりはしない。

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獅子舞(面足獅子、佐々良ともいう)

全体を通して見ても、さすが福島の松前神楽は、魅せる松前神楽であると感じられる。
感動と安心感を持って見られるのだ。町全体も松前神楽に関心があり、松前神楽を楽しみにしているのも感じられる。蝦夷地のいにしえの神楽に見て酔い、福島町で行われる松前神楽を見て体感してもらいたい。

よ~そろ!

テーマ : 祭り/イベント
ジャンル : 写真

tag : 松前神楽

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見たかった

なるほど、息をのむ迫力の神楽だったのですね。これだけ函館に行っても神楽を見る機会がないのだから、、ほんとにもう、、
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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