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小平町鬼鹿地区 鬼鹿厳島神社渡御祭

5月末の「鰊番屋祭り」から丸1月程経ち、早いなぁと感じつつ、もう例祭の季節なのかと思いつつ、また南北海道から札幌を越して遥か約450km程の道のりを取材してきた。
遥々というか、北限の松前神楽である小平町・鬼鹿地区で行われる松前神楽はどういうものかという、単なる好奇心であるが、鰊漁北上と共に日本海沿いに伝わり続けている「松前神楽」を紹介したい。

宵宮祭である、7月2日(木)に鬼鹿に到着し、宵宮祭を神殿外から拝見する。
宵宮祭では、松前神楽は奉納されないということだったが、前日に入り渡御祭の最初から取材できるようにしていた。

7月3日(金)の午前8時から、本祭が行われ8時30分から御輿渡御が行われた。天候は、雨が降り始めていた。天気予報では1日中、曇天の予報だったが、霧雨から大粒の雨になったりして、安定した雨の量ではないのだが、これからどうなるかと思われた。

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本祭前の様子

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御輿の準備

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本祭終了後、近くの漁港まで歩き、御輿を船に乗せ海上渡御をする。勧められるように船に乗り、海上渡御を取材させてもらう。天気は相変わらず、小雨であり晴れる様子もない。

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漁港にての神事

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海上渡御での楽人

30分ほど海上渡御をし、漁港に戻り、そこからバスに乗り、遠方の神社や会館に向かう。
少し前までは、2日間に渡り渡御を行っていたようで、たいそうな距離であったようだ。神楽は、その地区の会館前で行われた。

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荒馬舞

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佐々良

神楽は、行われる所で2座くらい行われ、各会場を湧かせてくれた。
1つ気が付いたことは、神楽が終わると、「よーそろー」と楽人から声が聞こえて来た。
「よーそろー」って言うのですね。と訪ねると、福島から伝わったからとう。
福島だけかなと思われた「よーそろー」は、北限の鬼鹿で伝承されていたと感じた。が、しかし楽人だけが言うという現状であるので、見ている人が「よーそろー」と言ってもらえるように指導が必要だと思われた。

午後から渡御祭は、町の中を渡御することになっていて、行列も午後から加わる物があるのだ。四箇散米行列(しかさごぎょうれつ)と、奴行列と、神輿の担ぎ手である。午前中の神輿は、トラックに載り、各地域を巡っていたが、午後からは担ぎ手により出るのだ。
四箇散米行列(しかさごぎょうれつ)は、かわいい行列であった。小学生が、槍・剣・弓を持ち、四箇散米の楽に合わせて左右に振る。

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四箇散米行列(しかさごぎょうれつ)

奴行列も例年、必ず行列に参加されるようで、鰊漁最盛期では、余程の行列だったであろうと考えられる。

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奴行列

神輿は、通常「ワッショイ」だとか「ヤイヨイ」という掛け声であるが、鬼鹿の掛け声は、沖揚げ音頭を使うのだ。遠くから、沖揚げ音頭が聞こえて来て、誰が沖揚げを唄っているのかと思ったが、担ぎ手と船頭らしき人物が唄い、担ぎ手が追うような構成になっている。流石に、鰊漁が盛んだった地域であり、沖揚げ音頭を唄いながら作業していたであろう風景が神輿の担ぎ手から聞かされるとは思わなかった。

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神輿

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沖揚げ音頭を唄う担ぎ手

午後の渡御は、夕方まで行われピークを迎えるらしいが、時間の都合で最後まで取材が出来なかった。午後で行われた神楽を見て、帰還することにした。

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荒馬舞

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福田舞

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佐々良

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佐々良

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楽人

鬼鹿厳島神社渡御祭が一番いい時期で、松前神楽も渡御祭だけ披露されている。天気と曜日に恵まれれば、地域全体が盛り上がるお祭りであると思われる。もう1年取材して、最後まで渡御祭を見守りたいと思った。

tag : 北海道 松前神楽 神楽

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お疲れ様でした。

 お疲れ様でした。足でまといになりながらも、堪能させてもらいました。地元の人たちの温かいもてなしと、初めて見る行列。どれも新鮮でした。魚介類も新鮮で旨かったですね。
プロフィール

及川 修

Author:及川 修
松前神楽は、松前藩主自ら祭主となり、藩の城内神事として行われ始めたのは1674年から明治の廃藩置県まで、神職により御城神楽として隔年に行われた大神事であり、その作法は厳格であります。約350年の歴史を持つ北海道道神事芸能で、比較的に開拓して歴史の浅い北海道では珍しい郷土芸能であります。松前藩主が松前神楽を見て、「よくできてそうろう」とおっしゃったことから、「良き候」とブログタイトルに入れ、松前神楽の魅力や北海道の郷土芸能を紹介しております。渡島・桧山地方では近くの神社で奏上されているので、お祭りの際は誰でも見学可能です。

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